蛮族の本懐

Ne quid nimisというモットーに抗うための試み。

積丹・祝津・小樽 荒天ツアー(1):神威岬を見て死ね

はじめに

 2017年8月11日~13日の3連休を利用して、相棒のTOURING SEROWと共に積丹・祝津・小樽を旅行して参りました。当初は小樽の宿泊所を拠点として3日間観光をする予定でしたが、天候に恵まれず、チェックアウトを早めて12日の夕方に札幌に帰還することを決意しました*1。12日の夕方は冷たい雨が降りしきる中、凍えながらオートバイを1時間ほど走らせて帰宅しましたが、無理が祟ったのか、数日のあいだ微熱と体調不良に悩まされる結果となりました。お盆期間で病院もやっていませんでしたから、8月14日~18日の週は解熱鎮痛剤を飲みながら仕事をするハメに……。なんてこったい!(自業自得)

 この3連休の北海道の気温は例年の9~10月並(小樽近郊は16~17℃)でした。雨で全身ずぶ濡れになった状態で風を切って走ると、寒くて震えが止まりませんでした。雨装備も冬装備もない状態で雨の北海道を走るのは自殺行為だということを身をもって知りました。やはり人の倍苦しむから「倍苦ばいくなのかもしれないですね*2。そんなドタバタ旅行記、始まります。

神威岬積丹ブルー、時々グレー~

 3連休の朝は早い。6時起床で軽食を済ませ、7時半頃に札幌の住まいを出発しました*3。この日の最初の目的地は積丹半島の先端、神威岬です。

 札幌中心市街から国道5号線・229号線を走ること3時間、10時半頃に神威岬に到着しました。国道5号線・229号線の海沿いは潮風が強く、SEROWだとやや安定感に欠けましたが、日本海を右手に見ながら4速で流すのは気持ち良かったですね。また、小樽から積丹へ向かう道中は2km級のトンネルが連続する区間があり、運転していて緊張を強いられました。トンネルは独特の反響音、対向車のライト、後続車のライトのミラー反射、出口での閃光など昼間の屋外走行と異なる条件が多々あり、慣れるまでには時間が必要だと感じました。

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 高台から駐車場を望む。さて、神威岬の先端まで歩いていきましょう。

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 女人禁制の門。立て札には次のように書かれてあります。

その昔、神威岬は「女人禁制の地」として恐れられていました。しかし、それも遥か遠い昔の伝説であり、今は「女性の通行も可能」になりました。

現在の神威岬は北海道有数の景勝地として、全国から多くの人々が訪れています。岬の先端では、周囲三百度の丸みを帯びた水平線を見渡すことができ、今なお変わらぬ険しく神秘的な風景を見ることができます。

  本邦の今なお変わらぬ女性蔑視を見るにつけても、「それも遥か遠い昔の伝説」という記述には無責任感を覚えます。「女性の通行も可能」になったから現代は平等が実現されています!というのはありがちな記述ですが、何故「女人禁制の地」として恐れられていたのか、その社会的背景を説明してもらわないと理不尽感だけが募ると思いました。現に家族連れの娘さんが「パパ、私はここ通っていいの?」と訊いており、このような躊躇の気持ちを子供に生じさせるのは良くないと感じました。情操教育上、取扱が難しい景勝地です。

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 さて、気を取り直して門をくぐりましょう。初日は早朝から曇り空が続いていましたが、青空が広がる時間帯もあり、積丹ブルーと呼ばれる積丹の海を一瞬ながら楽しむことができました。太陽光が足りないのは残念でしたが、気軽に足を運べる場所でもないので必死にシャッターを切った結果が以下の写真です。

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 これでは積丹ブルーならぬ積丹グレー。いつか快晴の時に再訪したい!

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 遊歩道を振り返れば鋭い稜線が連なっています。

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 神威岬の先端までは道半ば。この美しい眺望は何にも代え難い。言うなれば、神威岬を見て死ね(Vedi Capo Kamui e poi muori)

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 露出した岩肌が積丹半島らしさを伝えてくれます。

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 神威岬の先端まであと一息。足場が不安定なので注意が必要。

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 アップダウンが激しいので息が上がります。年配者には厳しい道のりです。

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 西岸の眺望。悲しい哉、この後陽の光を見ることはありませんでした。

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 抜けるような青空の下、透き通った積丹ブルーを堪能したい人生でした。

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 神威岬灯台。北海道に現存する灯台では5番目の古さで、1888年8月25日に初点灯しました。現在の灯台は1960年4月1日に改築されたものです。

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 遊歩道を歩くこと30分、神威岬の先端に到達しました。断崖絶壁の向こう側に立つのは神威岩。身投げした乙女の化身と伝えられているそうです。

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 断崖絶壁には無数のお賽銭が。私も5円(御縁)を投げて、札幌生活の無事を祈りました。神威岬を見て死ねとは言ったものの、まだ死ぬわけには参りません!

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 駐車場まで戻り、積丹ブルーソフトで一服。爽やかなミント味が美味しい。

 さて、お腹も空いてきたので、そろそろお昼にしましょう!

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お食事処みさき 生うに丼

 この日は前からガイドブックで目星をつけていたお食事処みさきにお邪魔しました。午後から島武意海岸も訪れる予定だったので、移動経路にあるこの有名店を選びました。このお店は早朝から行列ができるほどの人気店で、私が12時過ぎに到着した頃には駐車待ちの自動車がずらり。しかし、駐車場が満車でも空きスペースに駐車できるのがオートバイの魅力です。スマートに駐車して待機列に並びました。やっぱTOURING SEROWだなー!

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 この日のお昼はうに丼(2,600円)積丹名物の赤ばふん生うに丼(4,950円)は売り切れでした。ゴールデンウィークの函館旅行ではうに丼を食べられなかったので、山盛りの海の宝石と念願の御対面です。私含めうに好きにはたまらない一杯! お金を出せば東京でも同様のものが食べられるという声もあるかもしれませんが、場所柄も味覚に深く作用するものなのですよ(非科学的発言)。3時間かけて来てよかった、と思える旨さでした。完食!

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 お腹も満たされたところで、初日の後半に続きます。

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tg.tripadvisor.jp

*1:初日の昼頃までは天気が持ったのですが、初日の昼過ぎから小雨が降り始め、初日の夜から2日目にかけては激しい雨が降り続く展開となったため、小樽市内観光/ツーリングは順延せざるを得ませんでした。13日も雨の予報が出ていたため2泊する意味を見失い、無理をして12日の夕方に帰途につきました。

*2:このネタについては『ばくおん!!』第4巻第28話(アニメでは第8話)を参照。

*3:農業従事者、始発から乗りつぶす鉄ヲタコミケガチ勢、アナウンサー等々、「6時起床は別に早くない」という方も多くいらっしゃると思いますが、仕事で疲れた翌日の土曜日は昼頃まで寝ていたいよね、という世間の一般的な(?)感覚に寄り添って記事を書いております。なお、私は仕事の関係で平日5時半起床のため、休日でも6時に起きるのはそれほど苦痛ではないことも附記しておきます。ところで、目覚ましをかけなくても目が覚めてしまうのは老化の証なのでしょうか……。