蛮族の本懐

Ne quid nimisというモットーに抗うための試み。

雑記

異形とポリティカル・コレクトネス(2):『セントールの悩み』評に関する自己批判およびアップデートの試み(1)

前回のおさらい rasiel9713.hatenablog.com 前回は、綿野恵太『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社、2019年)の書評を執筆したが、今回はそれを前提として、標題の「異形とポリティカル・コレクトネス」の問題に入っていく。とはいえ、以下で…

異形とポリティカル・コレクトネス(1):綿野恵太『「差別はいけない」とみんないうけれど。』について

はじめに 批評家・綿野恵太の挑戦と限界 最近、人の薦めで綿野恵太『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社、2019年)と治部れんげ『炎上しない企業情報発信:ジェンダーはビジネスの新教養である』(日本経済新聞出版社、2018年)を読んだ。 治…

Wake Up, Girls! 解散に寄せて ~インティマシーの向こう側へ~

2019年 年頭の御挨拶 皆様、明けましておめでとうございます。「平成最後」が枕詞のように連呼されたアホらしい一年が過ぎ、新年が到来しましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今度は「(新元号)最初」がバカの一つ覚えで連発されるのかもしれませんね。…

山本寛と歴史修正主義 ~「どん底」と「新章」のあいだ~

はじめに 2018年8月17日、アニメ・声優オンラインメディアのAniumに「特集 山本寛 第1回『君たち7人は、どう思っているのか』」と題したインタビュー記事が掲載された。『Wake Up, Girls!』シリーズの生みの親でありながら監督を降板させられ、EXILE(まさに…

熱海 新春デート録 ~馬には乗ってみよ 人には添うてみよ~

はじめに マッチングアプリ・Pairsのコミュニティに、「会ってみないと正直何もわからない」というものがある。私はこの手の発言は出会い厨の常套句だと思っていたのだが、今年2月の3連休を経て考えが変わったのを実感している。至言とはまでは言わないが、…

昼と夜の浅草 ~「おのぼりさん」から見た下町~

はじめに 2017年12月16日(土)、突発的に浅草に行ってきた。目的は年頭の挨拶でも触れたミラーレスカメラ・FUJIFILM X-A3の撮影練習である。では、何故浅草を撮影スポットに選んだのか。それは私が一度も浅草に行ったことがなかったからである。2009年の春…

2018年 年頭の御挨拶

皆様、明けましておめでとうございます。Rasielでございます。 2017年は激動の一年でした。2017年2月13日、私が2年半に渡ってフロアとステージで共闘してきたNEXT少女事件の解散が発表されました。 NEXT少女事件3周年、お祝い本当にありがとうございました2…

秋の山中湖で身も心も凍えた!の巻 ~失われしTwinBox FUJISANを求めて~

はじめに 山中湖に行こう。そう思い立ったのは、以下の特集記事を読んだ時だった。 style.nikkei.com その昔(といっても2年前だが)、山中湖畔で2日間にわたってアイドルフェスが開催された。その名はTwinBox FUJISAN。名前から明らかなように、この野外フ…

ヤマハ・TOURING SEROWを購入しました

はじめに こんにちは。新人ライダーのRasielです。既にTwitterでも報告したのですが、先日普通自動二輪免許を取得しまして、ヤマハのTOURING SEROWを30回払いのバイクローンを組んで購入しました。教習所に通い始めて約3ヶ月、今までの人生の中で最も高い買…

藝術と劣情:シャセリオー展に接して

はじめに ザッハー=マゾッホの歴史小説「風紀委員会」(1877年)には、藝術と劣情をめぐる興味深いワンシーンが描かれている。それは、女帝マリア・テレジアがベルヴェデーレ宮殿に到着した新着の絵画を検分するシーンである。 ……その、一糸まとわぬ美しい…